クローズド・サークルとブービートラップ

クローズド・サークル

現実世界では東京を始め、世界各国の都市や町で探偵が存在し、推理小説のなかでも探偵は様々な活躍をしている。推理小説の形態にひとつにクローズド・サークルがある。クローズド・サークルとはなんらかの事情で外界とは隔絶された状況下で事件が起こるストーリーのことである。過去の代表例から「嵐の孤島もの」「吹雪の山荘もの」などとも呼ばれる。アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』が代表作。孤立した環境下ということで現実的な警察機関の介入、科学的捜査を排し、また容疑者の幅を作中の登場人物に限定できることから、より純粋に「犯人当て」の面白味を描ける利点があり、本格派志向の作者や読者から好まれる傾向がある。

ブービートラップ

一方で探偵役やワトスン役も含めて、登場人物はみな、警察機関の保護を頼れないまま殺人犯と過ごすことになり、そうした心理サスペンスを盛り込んだ作品も多い。「犯人が自分の犯行に気付いた相手をやむをえず殺害することになる」などの理由付けによって、連続殺人事件へ発展する場合が多い。ストーリーによっては途中で殺害された人間の中に自殺した犯人がいて、その後の犯行は機械的なブービートラップなどにより行われた、といったものもある。

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